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整う体は、毎日の積み重ねから
朝起きて窓を開けると、少し重たい空気が肌にまとわりつく。
湿気を含んだ風、にわか雨の音、気温の変化。
梅雨のこの時期、気分がどこか沈みがちで、体の調子も乱れやすくなる――。
そんな季節に、宋鍼灸院を訪れる方が口をそろえて言います。
「なんとなくずっとだるい」「気分が晴れない」「冷えも感じる」
病院に行くほどではないけれど、確かに“整っていない”感覚。
それは、まさに「体質」の問題かもしれません。
体質とは、その人の持つ内側のバランスのようなもの。
冷えやすい、疲れやすい、むくみやすい、ストレスが溜まりやすい……
その傾向が日々の不調を生み、さらに季節の変化で増幅されてしまうのです。
東洋医学では、この“傾き”に着目します。
西洋医学のように原因を一点で捉えるのではなく、
体・心・気候・生活リズムなど、全体を見ながらゆるやかに整えていく。
この「流れをつくる」ことこそ、体質改善の第一歩です。
宋鍼灸院では、鍼を用いて気血の巡りを整えるだけでなく、
患者さま一人ひとりの生活背景や、季節に応じた体の変化にも目を向けます。
たとえば梅雨時期は、湿気で巡りが滞りやすくなるため、
余分な“湿(しつ)”を排出しやすくするようなツボを活用したり、
食生活や入浴習慣についてもアドバイスを添えています。
体質改善は、決して一夜にして成るものではありません。
けれど、少しずつ少しずつ、体が「こたえなくなってきた」と感じられる瞬間が訪れます。
それは、外の空気に流されるのではなく、自分自身の軸で季節を過ごせている証。
もし今、何かしらの“違和感”や“不快感”を感じているのなら、
それは「整えたい」という心と体のサインかもしれません。
梅雨の不調をきっかけに、やさしく、自分らしく変わっていける。
体質改善は、そのための希望ある選択肢です。