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眠れない夜に、体をととのえるという選択肢
「疲れているはずなのに眠れない」
「寝ても途中で何度も目が覚める」
「眠った気がしないまま朝を迎えてしまう」
そんな夜を、誰もが一度は経験したことがあるかもしれません。
眠れないとき、私たちはつい心の問題に原因を求めがちです。
「悩みすぎてるのかな」「ストレスがたまってるのかも」
もちろん、心の状態が眠りに影響することは確かです。
でも実は、体の状態も深く関わっていることをご存知でしょうか?
◯ 自律神経と眠りの深い関係
私たちの体には、「交感神経」と「副交感神経」という自律神経が働いています。
交感神経は活動モード、副交感神経はリラックスモード。
本来であれば、夜になると副交感神経が優位になり、体は自然と「眠る準備」に入ります。
でも、現代の生活はどうでしょう。
スマートフォンの光、仕事の緊張、寝る直前までの思考のフル回転。
これらが交感神経を刺激し続け、体がずっと“戦闘モード”のまま、眠りへのスイッチが切り替わらなくなってしまうのです。
◯ 睡眠トラブルに「体からのアプローチ」
睡眠に悩んでいる方にこそ、試していただきたいのが「体をととのえる」こと。
心を静めようとするだけでなく、体の緊張やこわばりをゆるめてあげることで、自律神経のバランスを整え、眠りやすい状態をつくっていきます。
例えば、鍼灸は自律神経に直接アプローチできる自然療法です。
手足や背中、お腹などにやさしく鍼をあてることで、張り詰めていた神経がゆるみ、呼吸が深くなっていきます。
実際に施術中にそのまま眠ってしまう方も少なくありません。
◯ 「眠る力」は、あなたの中にある
「薬に頼らずに眠れるようになりたい」
「睡眠改善サプリでは効果が感じられなかった」
そんな方には、ぜひ一度、体の声に耳を傾けてみてほしいのです。
眠りは、本来私たちに備わっている力。
その働きを妨げているのが、生活の緊張や、積み重なった疲れなのだとしたら——
その根っこをやさしくゆるめることが、回復への第一歩になります。
眠れない夜にこそ、「体をととのえる」という選択を。
それはきっと、心にまで届くやさしいケアになるはずです。